日記の看板・春
当庵主人の日記です。

■「名探偵ナンコ in 本遇寺(福島)」(2003.3.30.sun)

 今日は「名探偵ナンコ〜第10回特別記念興行」に行って来ました。地図をうろ覚えで出かけたら、阪神福島駅界隈で放浪すること15分。結果ちょっぴり遅刻。

 南湖さんが「さやま遊園」で南海沿線の駅をスラスラと言い立てるところがあるのですが、あれ?客の肩が動いてる……?駅の数を指折り追って数えてはるやん!南湖さんが見事全部言い切ったところで、なかなかやるな……とウンウンうなずくお客様たち。少なくともあの4人ほどの方々は、南海沿線の駅を全部覚えてるのよね?!講談ファンってなんだかとっても知的。

 でも落語ファンにも、東の旅の発端を全部言える人(しかもタタキつきで)、とか
 「口入れ屋」のおなごしの特技全部言える人、とか
 「くっしゃみ講釈」の八百屋お七ののぞきからくりをそっくり一段語った上に、おまけにオケラケムシの歌まで歌えちゃう人、とか
 探せばいると思うけれど(いてるやろなぁ……)講談ファンが持ってる知識の場合、世間的にも立派に役に立つような気がする。……ヒガミ?

 で、今日のプログラム。
 「探偵講談・海野十三一代記」
 「新作講談・さやま遊園」
 「古典講談・太閤の風流」
 「探偵講談・まだらの紐」
 「対談・探偵講談と探偵小説あれこれ」

 「まだらの紐」が◎!!ワクワク度は聖典やグラナダTV(注)より上やった。和洋ごちゃ混ぜのレトロさが素敵。父の古い旧仮名遣いの冒険小説を覗きみたような懐かしさが、いい。かなりいい。

 対談も知的でマニアックなニオイがプンプンしていて、わからないことが多いながらとても楽しめました。秘密倶楽部っぽい親密なムードも◎これはハマりそうです。次はもうちょっと勉強して行こう〜っと。

 帰り道、会場の本遇寺と阪神福島駅はめちゃ近くてわかりやすいという事実を知った。もう迷わない。

(注)聖典:シャーロッキアンはコナン・ドイル著のホームズ原典のことをこういうそうです。
   グラナダTV:NHKで放送していたイギリスのグラナダTV制作のホームズのドラマ。

■千朝落語を聴く会 in 太融寺(2003.3.28.fri)

 たどり着けば染弥さんの出番の終わりを告げる鳴物が鳴って、一席丸ごと遅刻。早く二階の座敷に駆け込みたいけれど、千朝さんの落語のさまたげになってはいけないから、スリ足スリ足。ガサツい私がここまで注意深くなれるのって……やっぱ愛だな。

 当日の演目
 染弥さん「千早振る」……だったそうです。

 千朝さん「寄合酒」
 ドタバタしてない寄合酒は飄々と軽やかでチャーミング。あの独特なアクションもなく、大胆な変更部分とか、大袈裟な抑揚などはないのに、手をつっこまれて笑いの筋を微妙なタッチでいじられているような、そんな妙な感覚。はっきりと指摘できる変わったことと言えば、犬にユキノジョーって名前がついてることくらいかな。なんであんなにおもしろいんだろう……。好き好き好き♪

 九雀さん「将棋の飛脚」
 筋道通った語りを聞いていると、九雀さんの背後に文字や棋譜や地図が、その度テロップで出てくるような気がする。見出し明朝体でデッカク「丸・岡・藩」とか。思わずこっちも賢くなった気分で、顎に指あて「絶対に向うの飛脚も………」とか、話の先を予想して、まるで九雀さんと将棋を指している気分(ルールは知らないけど)。すぐにその気になるこういう私の性格に、落語ってめっちゃハマる。
 全部聞き終わってよくよく考えたら、ツッコミどころ満載な荒唐無稽なお話なんだけど、九雀さんめっちゃ説得力あるんだもの、押し切られしもたがな。このお話、始めの方は知ってる気がする。どこで小耳に挟んだのかなぁ。

 千朝さん「天神山」
 「おもろいなーかわいいなーけったいやなー」とニコーっと終始笑い顔で聴いたいたけれど、最後に涙がボロボロこぼれました。春の陽光のようにあたたかいけれど、なんだかけだるくてせつなくて、感動のあまり、楽屋からお顔を出して客を見送ってる千朝さんと、100ぺらぺんほど熱いハグを……かわしてません、いくらなんでも。せめてサインをねだってみようかな……。

 千朝さん好き〜と軽い足取りで帰る。次はいつ聴けるんやろうなぁ………。

■人面瘡(2003.3.25.tue)

 子供が生まれたら耕助とつけたいと思っていたら、友人に先を越されてカナリ悔しい、そんな私は横溝ファン。今日は金田一耕助のドラマをやるので、さっさとご飯食べてテレビの前に座りました。タイトルは「人面瘡」まだ読んだことのない作品です。
 「人面瘡」って、人間の顔の形のデキモノとか傷跡のことですわ。そう、瘤弁慶もこのカテゴリーに入りますよね?ドラマはあんまりおもしろくなかったけれど、主人公の胸の人面瘡がムズムズ動く映像がよく出来てました。斉藤由貴の白い肌にクレタ島の黄金マスクを思わせるブキミなデキモノ。あちゃー、あんなんできたらイヤやなぁ‥‥あ、でも 枝雀師匠の人面瘡やったええかも。いや、それええやん!笑い過ぎで、私がハカナクなってしまうかもしれへんけど……♪と、他にやらなあかんこともあるのに描いてもたがな。枝雀ファンのみなさん、どうぞ私に石を投げないでください。どうしても不愉快なら、削除しますんで……。


※「黄金マスク」はこんなんです。「ノンノン、さやかさん黄金マスクはクレタ島ではなくてミケーネでしょ、だめよ間違えちゃ♪」というメールをいただきました。そうでした、勘違いしてました。黄色い兄さんありがとうございます。

■落語本舗こごろう堂(2003.3.23.sun)

 納豆カレーのおかげか、目が覚めると熱もさがって腹痛もすっかり治っていました。まだダルいような気もするけれど、3連休全部布団の中というのはあまりに悲しいし、岡町は近いので大丈夫だろうと、自分に言い聞かせて、豊中伝統芸能館へ。

  ひろばさん「狸の賽」
  こごろうさん「佐々木裁き」
  都丸さん「つぼ算」
  こごろうさん「夢八」

 「佐々木裁き」では黒紋付に縞の袴で登場のこごろうさん。「扇子持つより千歳飴持つ方が似合いそうな……」と、言ってはったけど、キリリっとしてとってもかっこいい。こごろうさんの佐々木の好きなところは、後半の四郎吉ちゃんとお奉行さまとの表情の切り替わり。しろちゃんが笑いジワでクシャクシャ、お奉行様がツルリと二枚目………クシャツルクシャツル、やりとりもおもしろいろいのだけど、顔を見ているだけでも、楽しくてこちらの肩も揺れちゃう。

 雀々さんにつけてもらったという夢八はネタおろし。視線の泳いでるアブナイ八っちゃんがかなり好き。あまりやる機会が少ないかも……とおっしゃってましたが、そこはこごろうさんやし、新しい夢遊病のエピソードを作ってくれそうな気がするし、どんどんやってほしいネタです。楽しみ。

 会が済んだらまっすぐ帰宅し、大事をとって病人に逆戻り。気になるのは、あれだけ笑いまくってツバ飛ばして、誰かに風邪の菌をうつしてないわけがない、ということ。落語ファンが風邪をひくと罪深い。どうぞ、今日会場に居合わせた人々がお家に帰ってしっかり手洗いウガイをしてくださってるように……。

■納豆カレー(2003.3.22.sat)

 風邪をひいてしまいました。しかしなんでよりによって連休中に発熱するかなぁ。しんどいよぉゲフゲフ。ポンポンも痛いよぉ。落語会行きたいよぉ。

 こんな時に刺激物はアカンとわかっているのだけれど、どうしてもどうしてもどうしてもカレーが食べたくて、以前多めに作って冷凍庫に保管していたカレーを温め、お茶を出そうと冷蔵庫を開けた私の目に飛び込んで来たのは、

 賞味期限切れ寸前の納豆のパック。

 あとは手が勝手に動いて、納豆をかき混ぜ、ごはんの上にトロリと解き放ち、上からカレーを注いでいました。
 普段、食べ物に関してはかなり保守的で、ポテトチップスは薄塩しか買わないような私なのに、熱って人を狂わせますよねぇ。
 味については………あえてノーコメント。みなさんも一度お試し下さい。醤油を一さしすると、さらにええかもしれません。

 ………って、我ながらかなり画期的なメニューやと思ったんですけど、yahooで検索したら2290件もヒットするじゃありませんか。なんか悔しい。

■そこまでしても呑みたい!!(2003.3.18.tue)

 腱鞘炎で、親指が痛くて痛くて缶ビールのプルトップが開けられないんです。

 で、料理酒にしている紙パックの「渡る世間の鬼殺し」を燗して、あぶった焼き海苔をサカナにワイルドに晩酌しました。女として渡ってはいけない橋を渡ってしまったような気がする。日本酒って一人で飲むと、意味もなくアンニュイになりますね。自然に河島英五の歌声が聴こえてくるっていうか……。

 そうそう、20日のNHKFMの18:00からの番組「FMイブニングミュージックライン」は「河島英五特集」だそうです。南光師匠がゲスト出演らしいですよ。公開録音なので、お時間のある方はNHK大阪放送局にお出かけになってみては。南光師匠の生トークとひょっとしたら生歌も聴けるかも。私は……仕事してます。くやしいけれど、ぐっと抑えてやけ酒はしないもん、なんか罪の意識があるので今夜は休肝日。お母さん、こんな娘でごめん。でも、1合しか飲んでないからね!

■やっぱりデカイにこしたことはないのよね(2003.3.13.thu)

 借りているサーバーがもっと使い勝手よくするために引っ越すとかで、更新の手順がややこしくて、日記をずっと休んでました。仕事が忙しくて落語会にもあんまり行ってなかったこともあるのですけどね。もう落ち着いたというメールをもらったので、大幅に日記を更新しました。よかったら遡って読んでやってください。

 え〜、人生の大半をペチャだの微乳だのと言われ続けてきた友人のおもやん(仮名)が、ある日突然巨乳になりました。

 といっても、おもやんが生理食塩水パックとか、シリコンとか脂肪注入とかのお世話になったワケではありません。重度の胃炎の治療に服用した薬のため、ホルモンバランスが乱れ、突如として胸が育ってしまったらしいんです。いったいどんな胃薬やねん!

おもやん
「薬のせいとわかってもしばらく飲んでたの。そしたらぁ、お風呂入ってる時に白い汁が出て来たのよ。さすがに恐くなって薬変えてもらったわさ。でも薬まだあまってるから、よかったらわけてあげるよ」

 正直心が動きましたが……丁重にお断りしました。そりゃあその胸は、うらやましいけどその顔のえげつない吹き出物も「副作用」なんでしょ?くわばらうわばら

 それでも、誇らしげな彼女の顔と、突如つきだした二つの丘のインパクトはかなり強くって、「やっぱ旦那の死後、位牌をハサメるくらいのボリュームはほしいよなぁ……」と、あんまり好きではない牛乳を飲み始めた私。効き目はまだない。毎日飲んでいれば育ちそうじゃないですか。ま、あくまでイメージで、科学的な根拠はないんですけど……。

■桂文我・柳家喬太郎 東西落語会(2003.3.12.wed)

 落語2連チャンなんてひさしぶり。今日は大好きなしっとり艶々・文我さんと、おもしろいと噂にはじゃんじゃん聞いてる柳家喬太郎さんとの会。喬太郎さんについては、証言1「見た目はおばちゃんのようだが、スゴい」証言2「女の人がイイ!」証言3「あの発想、感覚。普通じゃない」証言4「とにかく一回聞いてみなさい。落語見る目変わるから」。音源を聞いたらなるほど、めっちゃおもしろい。ちょうど、ちかちゃんが所用で東京へ行くついでにこのお二人の落語会へ行ったことがあり、感想を聞いたらば、

「えーとねー。んー。あのねー…………生の方がダンゼンおもしろいよぉ」
その笑顔に、髪の毛が逆立つくらい嫉妬してしまった。先にあなたにCDを貸して喬太郎さんを教えてあげたのはワタシなのにぃ。彼女には随分遅れましたが、ついにアタクシも喬太郎さんの生高座、うれしはずかし初会でありんす。いつものようにダッシュして、頬を赤らめながら太融寺へ。遅刻したもののまん我さんが池田に行くのには間に合いました。

 まん我さん「牛ほめ」
  エラひさしぶり……どことなく体育会系のさわやかなアホが好き。

 喬太郎さん「錦の袈裟」
  この人がホテトルの歌の人なんだな……。ヨタさんが、ちょっと前に牛誉めに行ってたことが判明したり「おいら、後悔してるんだ〜お寺でこのネタまずかったんじゃないかって……」とか、ふいに入るクスグリが炸裂。やーんこのおばちゃんじゃない、この噺家さん好きぃ。

 文我さん「出歯吉」
  文我さんも思えば久し振りです。優雅で生き生きしていて笑顔も素敵。出歯吉つぁん、なんでか私の頭の中では原口あきまさの顔で浮かんでしまった。シュっとした文我さんの芸風と、自分の妄想との落差がみょうにおかしい。

 「東西対談」内容は教えてあげません。
  中入
 喬太郎さん「午後の保健室」
  対談中のリクエストに答えてこのネタ。どう書いてもネタばらししてしまいそうなので、詳しく書けないのが悔しい。多重人格かイタコかというくらいキャラクターの切り替わりがすさまじい。瞬時におっさんのいやらしい脂がにじみ出てきたり、美しい女性になったりする。見ているこっちが不安になるくらいスゴい。こんな感覚、私今まで知らない……病み付きになりそう。

 文我さん「月宮殿星の都」
  期待を裏切らない巧みな話芸……なんだけど、やっぱり今日の私はどうかしている。よりによって雷さんのビジュアルを林家ペーで想像してしまったんですよ。スレンダーな身体にトラジマのパンツをまとっている林家ペーが文我さんの典雅な芸に重なって見える。当然おイナさんはパー子なわけで「ハハハー」と笑いながら写真パチパチ撮ってる姿がありありと………。ちゃうやろ!今はそんな妄想してる場合やなくて、文我さんだけに集中しなきゃいけないのよ。でも、文我さんがシュっとしてればしてるほど妄想は膨らんでしまう。想像力豊かなのも考えもんだなぁ。でも、あの場の中で一番楽しんでいたのは、実は私なんじゃないかと、ちょっと不遜なことを考えたりもするのです。文我さんの落語を聴くと、風景が鮮やかに浮かぶものだから、ついつい人物もリアルになってしまうのよね。あぁおもしろかったぁ。

 この会、一年に一回くらい定期的に開催してくださるそうで、うれしい限りです。今日もいい日。さて、次はいつ落語聴きに行けるかなぁ……。

■べにこご vol.9(2003.3.11.tue)

 第二火曜日だから今夜はべにこご。

 先に謝らなければいけません。この日から配布したチラシとリーフレット、また次回開催日の記載を間違えてしまいました。vol.10は4/15ではなく、4/8です。今回のチラシは自分では「めっちゃかっこいい♪」と思っていたのに、たちまち「めっちゃかっこわるい……」になってしまいました。ショボン。

 で、当日ですが、仕事が思うように終わらなくて、いつもより遅めの時刻に寒がりながら天人さんにたどり着くと、お店の方も噺家さんたちもちかちゃんもすでに笑顔で準備中でした。遊びに来ていた近所の小さな女の子が、見台のセッティングしているこごろうさんになついている姿を微笑ましく眺めながらチラシの挟み込みとか、受付の準備とかに加わる。でも本当に春なのかなぁ、めっちゃ寒いんですけど。

 で、二番太鼓が鳴ると、私らもたちまち仕事を忘れてお客さま。

 こごろうさん「つる」
 紅雀さん「かぜうどん」
  中入
 いつものうだうだ
  今日は豪華ゲスト有
  大阪日日新聞の記者さんによる取材タイム(めっちゃおもしろい方でした)
  日本酒片手の喜丸さん。こごろうさんと紅雀さんは日本茶片手。なごやかトークがおもしろい。落語家さんの内輪の打ち上げって、こんな感じなのかな?

 終了22時過ぎ。軽く片づけて、天人さんの「ゆみちゃん定食」でノンアルコールの打ち上げ。白あえ、ひじきたいたん、肉じゃが、ごはんもおいしい。それにくわえて耳に入ってくる噺家さんたちの会話も大変なごちそうです。終電の時間があるので、なごりおしくちかちゃんと中崎町駅へ。途中、葉村温泉の曲り角に貼っていたポスター「明るい葬式案内(命名こごろうさん)」がなくなっていることに気づく。風で飛んだのではなく、誰かが持って帰ってくれたのならうれしいなぁ。今回のは自信作やったんやでぇ、と手元に残った一枚をちかちゃんに見せると、
 ち「うん、えぇ感じやねー」
 私「そぉ?そぉ?(←ほめられるのが人一倍好き)ほしい?持って帰る?」
 ち「ううん、いらない(きっぱり)」
 あんた、楽しかった一日の終わりに気ぃ悪い………。ここは喜んでもらってくれないと私の立場ってもんが……ブツブツ。

 そんなこんなで、今回も楽しい思いをさせてもらいました。いつもお気楽な「べにこご」。よろしかったらぜひ。次回は4/8です。(ほんまにすみません)

■岡町落語ランド(2003.3.9.sun)

 伝統芸能館の「岡町落語ランド」へ行ってきました。ほんに色とりどりのラインナップ。

  吉弥さん「厄払い」
  都んぼさん「転失気」
  あさ吉さん「茶の湯」
  梅団治さん「いかけ屋」
  雀々さん「くっしゃみ講釈」

 雀々さんが吹田市の卓球大会にご出場で、楽屋入りが遅くなるとのせいか、たっぷり楽しませてもらいました。長くなるのは大歓迎です。
 お客さんの年齢層やや高め。一人しきりに「うまいなー」を連発するおじさんがいらして、うるさいながらも、落語の登場人物みたいでおもしろかった。でも、落語会では大きい声は心の中だけにするべきだよ。

 梅団治さんとの逢瀬は、絶えて久しくなりにけるかな……だったのでしみじみと感慨深し。むせかえる男臭さとあふれる愛嬌。「とらとやな」に心臓打ち抜かれて、さらに深い恋に落ちてしまった。今さら仕方のないことだけど、スノボ断って梅満会に行けば良かった。これからも梅団治さんを見る度にこんな具合に自分を裁いてしまいそう。裏切りの罪は重かった……。

 梅団治さんに続いて雀々さんを聴けるなんて贅沢。大きな口と小刻みな体の動きを見てるとなんかトランス状態になってきます。もしやこれがグルーヴっちゅー感覚なんやろか?登場人物は木戸口のおっさんから八百屋さんまでみんな味があるんだけれど、ことに講釈の先生がダンディーでたまりません。アホがけっこう悪い奴なんやけど、その辺も好き。

 フェロモン系の噺家さんが多い会だったせいか、ホルモン分泌が活発になったみたいで、寒い日だったけれどヌクヌクで帰る。
 帰路、阪急M国商店街を歩いて「プリンシュークリーム」の看板を発見。プリンもシュークリームも大の好物なので、吸い込まれるように店に入ると、すでに売り切れていた。一度食べたいと思うと、もう憑かれたように食べたくなる人なので、胡麻シュークリームを代わりに買うと、これが美味。えぇ歳の女が休みの日に落語会行って一人で甘い物を食べて幸せ感じていいもんかと、ふと我に帰るけれど、まぁいいか。明日からまた仕事頑張ろう。

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