■私のGWその1(2004.5.3)
 整理券の配付は10時から。休日はお昼まで夢の中、ということが多い私が、珍しく早起きしてトリイへ。今日のチケットを取ってくれた兄さんへの恩返しに頑張りましたわいな。その甲斐あって、ひと桁台の整理券をゲット!やた!

 この記録は三ヶ月後に書いているのですが、今でも米朝師匠の「肝つぶし」は強烈に脳裏に残っています。
 妹を殺してヨシマの父への恩義を返そうとする主人公、その一途さは客席から眺めていて、大人とは思えないほど幼稚なのですが、その思いつめた姿に、めちゃくちゃ心打たれるのです。恋患いで死に瀕しているヨシマの姿も同様で、愚かしいのに、美しいんです。作られた純真さじゃない感じがする、だからこんなにシミるのかしらん? うううううう、涙が……。

 だけど、なんでかなぁ。あれだけ切ないのに、妹を殺さずに夜が明けて、次の日にヨシマを見舞ってみたら、なぜかすっかりよくなってるような気がしたのです。熱演なのに、どこかあっけらかんとしていている。救いがある。それがたまらなくよかった。あぁ、もう一度見たいよぉ………。



 続いて、夜は旭堂南湖さんの講談の会をハシゴ。今日の目玉は沖縄旅行のお土産話。
 「泡波」という泡盛がどれだけレアか、おいしいかということを聞かされて、ヨダレじゅるじゅるだったら、それが抽選の景品に用意されていました。ジャンケン勝負!もう、ここ一年なんにも当らなくてもいいから、お願い。勝利の女神様、私に微笑んでぇ。

 と、念を送るも、あっさり敗退。ホンマに私の守護霊は何をしてんねん!!

 古典の一席、太閤記から秀吉生誕秘話のところも、お寺の和尚さんがまことにいい味。南湖さんの講談は、登場人物が本当にあったかくて好き。

 遅昼に道頓堀の今井で、おいしいキツネうろんを食べて、夜はお好み焼きお腹一杯たべて、食の面でもまさに大阪満喫。朝から晩まで、またとない充実した休日でした。しかも明日もお休み! TORIIホールでは古今亭の会がある。満面の笑顔で帰宅の途に着く私の手にはそのチケットが握られていたのでありました。

(その2に続く)
5/3